【ショートエッセイ】友人宅を訪れて

友人宅にお邪魔した。

コロナ禍という事もあり、十分に注意したことは言うまでもないが、やはりひとりでいる時間は心的にも辛いので、ありがたかった。

気の置けない間柄で話せるというのは、こんなにも楽しく嬉しい事なのかと、改めて感じる。

療養中という事もあり、飲酒はほんの少しだけにしたけれど、お酒などいらないぐらいに語り明かした。

やはり、僕は誰かと話すということ、そのものが好きなのだ。

彼らと話すのは、いつも同じような話なのだけれど、それでも楽しいのは、やはりその空間で同じ時間を過ごす事に意味があると感じているのだろう。

できれば、もっと長く話していたいし、同じ時間をもっと過ごしたいが、友人達にもそれぞれの家庭や個人の時間もある。

だから、結局はひとりの空間に戻ったのだけれど、騒がしい空間から一気に静けさしか感じない空間に戻る事は、あまりの落差に、それだけで心も落ち着かなくなってしまった。

誰かと話したいし、一緒にいたいと思う。

たぶん、これをどこかで満たさない事には、癒しは遠いのだろう。

友人と一緒に過ごす時間は、様々な学びをくれるようだ。

胸は痛み続けるけれど、たぶんこれで良いのだ。

☆ーなつのの活動ー☆

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