【エッセイ】始動の春

こんにちは!

なつのです!

春は様々なものが動き出す時期ですよね。

実家の農業もそのひとつなのです。

始動の春

4月になり世の中は新生活ムードですね。

桜が咲き、会社には新入社員が入ってきて初々しさを感じて、何も新しくなっていない生活を送る者からしてもどこか気持ちが良い季節になっています。

この季節になると、僕は実家に戻る回数が多くなります。

定期的にホームシックになるのではなく、春になると実家の農業が動き出すのです。

実家の農業は既に亡くなった祖父がずっと続けていたものなので、何とかお米だけは残そうということで僕の父母と手伝える兄弟たちで何とか続けることができています。

正直なところでは、それほど稼ぎにはなっていませんし、離れて暮らす兄弟の交通費を考えれば福島の実家に来るだけで簡単に赤字になりかねません。

多くの農家の悩みどころかもしれません。

ただそれでも続けるのには、僕の両親の想いみたいなものが強いのです。

「じいちゃんが作ってくれたお米だから」と母はよく話します。

祖父が亡くなった後もやめるという選択肢が全く出なかったのは、皆が祖父を手伝うことで一応は一通りできるということがあったからでした。

祖父が亡くなった時に、父がちょうど定年を迎えましたし、数年後母もフルタイムからパートタイムの仕事となり農業を行う時間を作ったようでした。

もちろん自然が相手の仕事ですから、祖母のバックアップがあっても中々うまくいかない期間もあったようですが、それは祖父がいてもきっと同じだったでしょう。

昨年、祖父の七回忌を迎え、農業の話になったとき何となく家族皆が「ちゃんと続けられている」と感じられていることは幸いでした。

そして今年も春が来ました。

また今年の分の種を蒔く作業からスタートして、収穫まで順々に巡っていきます。

「せめて家族が食べていけるだけのお米は作る」という想いは、祖父のものではなく、もう既に母のものとなっています。

母が祖父を支えたように、僕ら兄弟もできる限りそんな母の想いを支えねばなりません。

年数回の手伝いなんて実は大したことがないということは、学生時代の毎日の手伝いの経験から教えられたことです。

それでもちゃんと関わるということだけで、母は喜んだりするのですから、結構大切なことなのだなと痛感するのです。

来週末は実家の福島に戻ります。

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