【エッセイ】空っぽからのリスタート


こんにちは!

なつのです!

本日はリスタートする人のためのエッセイとなればと思います。

リスタート

悩んで、ひたすらに考えたこともあった。

そんなひとりの時間はとても苦しく、これまでに味わった孤独とは全く別の孤独を感じていた。

たった2ヶ月ぐらいのことなのに、とても長く感じた。

これほどまでに孤独が、苦しいものだなんて、全く知らずにここまで生きてきた。

それは、ひとえに僕の周りにいてくれる人達のお陰だった。

昔からの友人もそうだし、今回のきっかけになったかつてのパートナーのお陰で、酷く孤独を感じずに済んでいたのだ。

様々な出来事に見舞われてしまい、僕は休養することになったけれど、ようやくそこから一歩踏み出すことができそうだなと思っている。

リスタートである。

早く処置できたこともあって、早期に仕事へと復帰できるようになったのだ。

ありがたいことだ。

今までよりも自由な時間は大幅に減少してしまうのは確実となったけれど、たとえ自由な時間でも孤独に苛まれれば、いくら自由な時間と言えども地獄のように暗く冷たい時間になり得るのだと、今回の経験でわかった。

通勤の時間をなるべく減らしたいと考えて、職場の近くに住んだために、外を散歩することさえ、なんだか引け目を感じるようになっていた。

堂々と買い物することもできずに、なんだか窮屈な2ヶ月だった。

精神的に参ってしまったということもあるけれど、なんだか悪いことをしているような気持ちになり、普通には生活できなかった。

その影響もあってか、心の中を映すように、寝食が乱れ気味だったように感じる。

最初の方は、睡眠さえままならない状態だったけれど、よく眠り、ちゃんとお腹が空くようになった。

すごく当たり前のことだからこそ、それができない状態になっている自分がどうにも苦しかった。

こんなことを言ってしまえば、元も子もないのだけれど、体調を崩した時の状態から何か状況が変わったかと言えば、実はそんなこともない。

新しいパートナーとの出会いがあったわけでもないし、故郷の母は病気と向き合っている。

何も変わらないのだ。

しかし、だからと言って僕がこのままの生活を続けてしまえば、それこそ何も変化しないだけで、時間だけが非情にも流れていってしまう。

そんなに悪くない状況が、そこにはあったはずだ。

過去を欲しがるのでは、決してない。

今回の経験を懐かしむことができるような、より良い日常が絶対にあるはずだ。

ささやかでも十分に満足し、笑って過ごせる、そんな日常が。

かつてのパートナーとは描けなかった未来だけれど、僕自身がちゃんと歩み出せば、きっと誰かと未来を描けると信じている。

そのための、リスタートだ。

また転ぶこともあるだろうし、うまく進めないことだって幾度となくあるかもしれない。

それでも、流れる時間を味方につけるように、僕は歩みだそうと思う。

これからは複業体制に戻ることになるし、私生活もそれなりに忙しくなるだろう。

嫌になることだって、きっとあるだろうけど、ここ数ヶ月の悲しさだけで空っぽの僕とも、これまでの満たされていた僕とも違う、これからの僕になれるはずだ。