【ショートエッセイ】休養期間にできること

不安定な日々が続いている。

いい加減抜け出したいと思って、時には機嫌の波が来て良い方向に行けそうな時もあるのだが、良い波と同じように悪い波が来てしまう。

つまり、安定しないのだ。

この波が激しいうちは、まだ復帰ともならないのだろう。

ひとつ何か衝撃的なことが起こり、その整理がつかないうちに、次の衝撃が訪れたりしていて、ひどい時には体が動かないほどになる。

気が付くと身の回りが散らかっていたり、冷蔵庫の中が空っぽだったりする。

平常とは到底言いにくい。

心と体の関係のどうしようもなさを、痛烈に感じるのだ。

心が平常であれば、ただ普通に生活していると思える。

それは、体自体は何も問題がなく、どこかを負傷しているわけではないからである。

それにも関わらず、心の制御が効かないことで、体もいうことを効かなくなってしまう。

誰かが言っていたことだけれど、「心の病気は、病気である以上誰でもなる可能性がある」という言葉を思い出した。

つまり、心の病気は誰にも起こりうる、無関係ではないものなのだ。

だからこそ、治療が必要なのだ。

きちんと治してからでないと、いつもの正常な生活にはならないということだ。

風邪を引いたままでは、活動的にはなれないのと同じなのである。

少しだけ違うのは、風邪ならしっかり休むことで、喉が痛くなくなったり、咳が出なくなったりして、わかりやすく回復が見えることだ。

心は見えないし、自分でもよくわからない部分があるから、回復しているかどうかがわかりにくい。

自分にできることと言えば、体の調子を確認することと、何かアクションした時に心がどう感じて体がどう反応するのかを見るだけである。

もう少しこの生活が続くのだろう。