【エッセイ】冬と寂しさ

こんにちは!

なつのです!

今日は冬がテーマのエッセイをどうぞ。

冬と寂しさ

急激に肌寒くなり、嫌でも冬が近づいているのを感じる。

ベットの中は気持ち良いし、暖かいこたつに足を入れればそこから抜け出すのに時間がかかるようになってきている。

「週末に鍋でもしようかな」とふと思いついた時には、もう冬支度は済んでいると言えるのではないか。

ここ数年の冬は割とぬくぬくと暮らしてきたが、今年の冬はどうだろうか。

ひとり暮らしに戻り、最初の冬。

ひとりで冬を過ごした経験はもちろんあるけれど、久しぶりの感覚なのだ。

なんとなく覚えているのは、大学2年生の時の冬と社会人3年目で副業を追い込んでいた時の冬。

どちらも覚えているのは窓から見た景色だった。

大学は結構雪の多いところで、冬になると当然のように積雪し「わぁ雪が降ってきたね」なんてドラマのような世界観ではなく、厄介なものの典型例だった。

だから窓から見た雪景色はそれほど珍しいものではなかった。

しかし、その時はなんというか寂しさみたいなものを覚えていたのだ。

友人は近くにいるし、ひとりで部屋で過ごすことは嫌いではなかったけれど、ふっと寂しさのような感情が湧いてくるのだ。

雪が降っている時、部屋は薄暗いことが多いがそれが余計に寂しさを助長させるのだ。

社会人になって副業を追い込んでいるときに見た景色も同じだ。

僕は社会人になり関東のあまり雪の降らないところに住んでいたが、その日は珍しく雪の降る休日だった。

副業で最も追い込んでいた時期だったので、平日の本業以外の時も休日は一日中部屋でパソコンに向かっていた。

追い込みの時期は約1ヶ月程度だったが、体力的にも精神的にもキツかったのは言うまでもない。

寝ている以外は仕事、仕事の日々。

意地で乗り越えたけれど、余裕は全くなかった。

そんなバタバタの休日にいつものようにパソコンに向かっていたとき、ふと外に目をやるとそこそこに雪が降っていたのだ。

「珍しいな」と思って外をちょっとだけ眺めていたけれど、そんなふとした暇ももったいないと感じてしまい、すぐにパソコンに戻った。

数時間もぶっ続けで作業するとやはりくたびれてベットに横たわって、まだチラチラと降っている雪を窓から見た時にふっと寂しさが込み上げてきた。

この時は明らかに心に余裕がなさ過ぎたせいだった。

これまでの経験でわかっているのは、ひとりで見る雪はどこか寂しいのかもしれないということ。

そしてもうひとつわかっているのは、そんな寂しさを経験したからこそ、その後の尊い時間があったということ。

今年ももう2ヶ月ほどで終わる。

だんだんと雪も降るかもしれない。

もしかすると、またふとしたタイミングで寂しさなんてものが訪れるのかもしれないけれど、それも一興ではないか。

寒い冬にこそそんな経験値を貯めるのも悪くないと思える。

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