【エッセイ】笑顔のチカラ


こんにちは!

なつのです!

本日は復帰したばかりの僕のエッセイです。

笑顔ってすごい

1ヶ月半ぶりに職場に復帰した。

朝も早く起きてしまって、実はよく眠れずに、「あぁ、またか」なんて悲観的になっていた。

体調を崩してから職場に復帰するのは、思っている以上にプレッシャーになるのだ。

それまで何気なく会話していた同僚から一体どんな目で見られるのか。

それだけでなんだか足が重い。

しかし、一度行くと言った以上は、ちゃんと約束を守りたい気持ちの方が強く働いて、なんとか出社した。

心配をかけてしまったことは間違いないので、挨拶はしっかりと元気良くしようとだけ決めていた。

低いハードルかもしれないけれど、それが復帰した時の大仕事なのだ。

大体の人は「大丈夫?無理はしないでくださいね」と暖かい言葉をくれた。

もちろんそれだけで、僕は結構恵まれているんだなと思えたけれど、もっと驚くことが起きた。

人の笑顔にこれだけ救われることがあるのかと思えたのだ。

僕の職場は、ちょっと田舎の雰囲気的には町工場のようなところで、工場の現場で働くことがほとんどであり、大手企業とは少し毛色が違うかもしれない。

そんな小さな会社だけれど、しっかりと仕事があって、皆で食っていけるのは間違いなく技術だけでなく現場ではたらく人の人情みたいなものがあるからだと思っている。

僕はずっと現場にいる仕事ではないけれど、やはりものづくりとなれば現場で現物を確認するのは当然のことだと思っているので、僕は何度も現場の人の輪に混ぜてもらうことが何度もあった。

だからこそ、復帰した時に職場の皆さんの目を意識して、ガチガチになっていたのが今日の朝の僕だ。

それでも先に言ったように、挨拶だけは元気にと決めていたので、「おはようございます!」と投げかけるように言った。

すると、現場で仲良くしていた人は、声をかけるのでなく最初にニコッと笑って、肩をポンと叩いてくれた。

それが堪らなく嬉しくて、涙がこぼれそうになった。

また、ここに来て良かったと素直に思えた。

仕事は大きくは変わらないけれど、景色が大きく変わるのが手にとるようにわかった。

それが生きる意味にはもしかしたらならないかもしれないけれど、少なくともまだ居場所があるのだと感じられたことが、どれほど嬉しいことか。

やはり、僕はどうしようもなく誰かと時間を共にしたい性格らしい。

それが居場所だと思えたら、それで良いではないか。