
「しまった。」
こう思った時には、もうすでに遅い状態だった。
今日、仕事している時に、ふと感情的になってしまった。
意識して感情を表に出しているのなら、時に感情的になることは必要だと思うけれど、今日は全くそうではなかった。
ここの所、何かと感情が揺さぶられたせいか、いつもならなんてことない所で感情的になり、我にかえった時に周りの人の表情がいつもと違うことにようやく気がついた。
良い歳の男がすることではない。
自分で振り返っても、「なんだか子供みたいなことしちゃったなぁ」と反省中である。
ただ、思ったのは、「最近、感情を揺さぶられることはたくさんあったけれど、感情的にはなっていなかったなぁ」ということだ。
つまり、もっと感情的になっているのなら、もっと早い段階で、今日のようなミスを連発していたということだ。
昔は、こんな風に思ったことはなかった。
もっと感情的なだったと言える。
イライラしてしまっている時も多かったし、感情むき出しで仕事しているような時さえあった。
今日は失敗してしまったけれど、明らかに感情的になることが少ないのは事実だった。
また、変わったなと思うのは、感情的になったことを、すぐその場で謝れるようになったことだ。
これまでは、感情的になったまま、それをいつまでも引っ張り回して、感情を爆発させるタネにしていきた。
酷い時には、飲み会にまで持っていって、愚痴のオンパレードなんてこともあった。
当時の会社の同期に謝りたいほどだ。
ただ、そこも少しだけ冷静になれた。
感情的になってすぐ後に、「先程はすみませんでした」と伝えることができたから、今こうやって家で過ごしていても、それほど感情が振れることがなく、至って穏やかなのだ。
案外、感情的になった人は、それを悔やんでいることが多く、すぐにでも謝りたいと思っていることもしばしばだと思う。
そう思っても、大人になると行動ができなかったりする。
変にプライドが高かったり、意固地になってしまったりすると、すぐに謝ることができない。
もし苦々しい思いを引きずりたくないのなら、さっと謝ってしまう方が良い。
その方が、どんなプライドよりもよっぽどスマートに映る事も少なくないだろう。
偉そうに書いていても、今日の失敗は、間違いなく失敗だ。
スッキリと反省して、明日を迎えたい。